PUNKは思い出にはならない。

銀杏BOYZ

PUNK ROCK???

PUNKとの出会いは若ければ若いほど良いって多分多くの人が言うだろうし、逆にいつになってもハートがあればパンクは最高だ!とも多くの人が言うだろうけど僕が初めてパンクロックと言われる音楽を聞いたときは本当になんだこれは?ってなもんで、The ClashのLondon Callingはなんかいい感じなのは分かるけど俺が思ってたパンクとは全然違うしPatti Smithはなんかゾッとするくらい怖くて聞けないし、ピストルズに至ってはなんか可愛い感じだし、GreenDayはすごいポップでかっこいい感じがするけどみんな好きだから嫌だった。でも友達にピストルズとか聞いた?とか聞かれたら余裕ぶって(3周くらいはしてたけど、、、)カッコええよな〜名言もバカかっこいいしとか言っちゃって、どこかで読んだシドはベースが弾けないなんて文字だけをまに受けてグレンマトロックのことも知らずに「でもベースなんか下手クネ?」とか言っちゃってたのはお恥ずかしい話だけどそれは僕がカルチャーに興味を持っていなかったから。
そんな今やClassic Punkとして位置付けられそうな過去の若きパンクバンドらのことではなく、こんな激しい人たちがいたんだ!と感動を覚えたのは銀杏BOYZ
ゴイステの方が音楽の話が唯一できた友達は好きだったし、大学で仲良かったやつもそうだったけどどうしてもそのズルムケにピュアで激しい感じの名前とジャケットと曲に衝撃を受けて毎日のように聞いていた。

でも友達がよく軽音部で出てるライブハウスに見に行ったら30歳くらいもしかしたらもっと若かったかもだけど、当時の僕からしたら超大人に銀杏BOYZ聞いてるんだ!じゃあ青春パンク好きなん?って聞かれてとても不思議な気分だったのはたまに夢で見るくらいに覚えている。僕にとって銀杏BOYZはPUNKであって青春ではないし、そもそもPUNKを分かりやすく言葉をちぎって翻訳したらできたのが青春だな。って当時から今も思っていたから。だから昔聞いたなあみたいなテンションの青春に当て嵌められてやるもんかと思っていたけど、いつか銀杏BOYZを聞かなくなる日が、聞かなくて良くなる日が来ることを僕は知っていたのでコンマ0.0000001秒開けずに食い気味のYESを返しといた。

最初で最後のライブ

いつか来るんだろうなと思っていたけどそれはホントに予期していないタイミングで、大学2年生の冬、当時付き合っていた彼女となぜか銀杏BOYZのライブに行こうとなった。カラオケでBabyBaby歌ってたけどそんな好きだったんだなぁと驚きつつも高校の時からずっと聴いてたけどなんかタイミングを逃していたから遂にライブ行くか!!とチケットをとってからは何回もプレイリストを練り直して銀杏ばかり、、、嘘。でもほんとに何回も練り直して超楽しみで並んでる時もなんの曲やんだろ?とか楽しみにしていた。
でも実際にライブが始まってステージに出てきた峯田を見たら涙が鼻水が溢れて大変でなんか頭ふわふわするしでも大声で歌おうとして、小6の引越しの時以来にたくさん泣いて、最後まで泣いてたから何の曲をやってくれたのか全然覚えていないけど、ホールを出て夜風にあたった瞬間ぼーっとしてた頭が晴れて、もう銀杏BOYZを聴くことは、CDを回すことはないだろうと、なんでか分からないけど悟ったように思った時の感覚はずっと忘れられないです。
ただ、それは僕の青春が終わった訳ではなくて、だってあの時以上に毎日音楽や映画にワクワクしているから、それこそPUNKは今だってというか去年一番聞いたし、きっと彼らの(ライブには峯田しかいなかったけど)やってきたことの全てが花となって種となって僕の根っこに植え付けられたんだろうと。よくわからないけどそんな感じです。

そして今は全然違う曲を聞いているのでそれを載せます。
王菲(フェイ・ウォン)- 夢遊 映画「恋する惑星」より

でもこのアルバムを聞いてたらなんか銀杏BOYZのことを書きたくなったので全然違くはないのかもです。

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By Junya

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