Laura day romance / farewell your town

6月13日 23°C
〜曇りのち雨、のちにときどき晴れ〜
「なんか目覚めが悪いなぁ。」重い腰をあげ、ベッドからうだうだと離れ窓を開けると、今日もまたぶ厚く重なった曇り空。
とりあえずタバコでも

6月13日 23°C
〜曇りのち雨、のちにときどき晴れ〜

「なんか目覚めが悪いなぁ。」重い腰をあげ、ベッドからうだうだと離れ窓を開けると、今日もまたぶ厚く重なった曇り空。
とりあえずタバコでも吸おうとハンガーに掛けたジーンズを探るも、空になったキャメルがカシャカシャと乾いた音をたてるだけだった。
ため息を吐き部屋着兼外着のTシャツとジーンズに大きめのサンダルでだらだらとコンビニへ・・・
「キャメルの6ミリをひと、、、あーふたつください。」
「年齢を確認できるものはお持ちですか?」
「えっ、いや持ってないです。」
「すみません。年齢確認できないとタバコはダメなんですよ。」
「いえいえ、全然大丈夫です。また後で来ます〜」
とは言ったもののまた来るのも少し面倒だなぁてかおれ23だしとか思いならがトボトボ歩いていると、よく夜遅くにカップルが缶チューハイを飲んでるベンチが目に入った。
「少しのんびりしていこう、こんな曇りの日くらいおれ一人で座っててもいいだろ」
ベンチでぼーっとしているとぽつぽつと雨が降り出した。
ひんやりしてなんだかクラゲにでもなれそうな気分だ。
横になり雨に打たれてみると、雨粒が皮膚をすり抜けていくような気がしてなんだか体が溶けて本当にクラゲになった気がする。
でもやっぱりぼくはクラゲではなかったみたいで、強くなってきた雨を弾いていることに気がつき少し落ち込んでいたら、ピタッと雨が止んで雲の隙間から綺麗に輝く温かい日の光が降り注いできた!
日差しに照らされて、徐々にクラゲのようななにかから人間に戻っていったぼくは人生の幸福に気づき「これが天にも昇る気持ち良さってやつかあ」と呟いていたが、あぶないあぶない!こんなに幸せなことがあるんだから180歳まで生きていみようかな、そんなのもきっと幸せだろうな〜ってなんとなく思った。
ぼくにとってはそんな感じのアルバムです。

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By Junya

Wanoにおいて欠かせない存在である音楽。
それぞれのスタイルで音楽を愛する社員達のお気に入りをご紹介。